日本語教師向け【JLPTってなに?】日本語の検定試験を解説!

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4/11から3日間連続で、日本語の検定試験について紹介する講座を行いました。

この記事では、その講座の内容について共有します。

講座概要

日本語の検定試験に関して、90分×3回の講座を行いました。

Day1 大学受験とEJU
Day2 JLPT
Day3 その他の日本語試験

計14名の方々にお申し込みをいただきました!ありがとうございました。

本講座では、検定試験の概要説明はもちろん、実際に試験問題を解いたり、教材を紹介したり、参加者の方からの質問にお答えしたりしました。

日本語の検定試験を知ろう【録画あり】
日本語教師のための情報共有コミュニティ「あいうえお」主催三日連続講座 「日本語の検定試験を知ろう」対象: 日本語教育や日本語教師に興味がある方 日本語教育に関する情報を探している... powered by Peatix : More than a ticket.

以下では、その内容をチラ見せしたいと思います。

記事の最後には、当日使用したスライド資料と講座の録画を共有しています。

当講座は、日本語の検定試験の”指導法”を紹介するものではありません。それぞれの試験の概要と特徴をつかむことを目的とした講座です。

日本留学試験(EJU)

留学生が日本の大学に進学するためには、多くの場合このEJUの受験が必要になります。

しかし今回は、「大学進学の方法は、実はそれだけじゃない」ということについてもご紹介しました。

海外から日本へ「留学」するパターンもあれば、帰国子女海外ルーツ高卒からの進学あるいは他大学からの編入など、進学方法は多様化しています。

どんなパターンが考えられるのかを紹介するとともに、そういった方たちの具体的な受験方法・進学方法についても解説しました。

特に、2020年度に行われた「大学入試改革」についても詳しく解説しました。

「センター試験」が「大学入学共通テスト」に変わったことは記憶に新しい方も多いかもしれませんが、実際にはその中身がどのように変わったのか、また留学生にどのように関係があるのか、ということについてもお話ししました。

日本人でも、最新の入試情報はきちんと情報を追っていないと、なかなか分からないものです。

高校や日本語学校などで進学指導にあたる方は、ぜひ知っておいた方が良い内容だと思います。

日本語能力試験(JLPT)

言わずと知れた日本語能力試験ですが、試験内容の詳細や実際のレベル感については、実はあまり詳しくないという人も多いのではないでしょうか。

この講座では、公式サイトにあるN2とN5の問題例に取り組んでみました。

さらに、JLPT Can-do 自己評価リストを使って、合格者はいったいどんなことができるのか、ということについても解説しました。

他にも、2010年に試験内容の改訂があったことや、合格判定基準、JLPT対策として有名なテキストの比較・紹介なども行いました。

オンラインレッスンでもJLPT対策のレッスンは需要が高いですが、レベルがN1〜N5まである上に、カバーする範囲も広い(文字・語彙・文法・読解・聴解)ので、教師側も全てのレベル・分野に対応することは不可能だと思います。

読解力向上に特化したレッスンや、上級者のみを対象にしたレッスンに絞るなど、どれか一つに特化した強みを作った方がいいのではないかな、と個人的には思っています。

それ以外にも文法や会話のレッスンをされているような先生は、特に本当に手が回らなくなってしまいますしね…。

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実用日本語検定(J.TEST)

J.TESTは、私の密かな「推し」試験でもあります。

「実用的かつ実践的な日本語力を測る」ことを目的とした試験で、短文作成や漢字の記述問題があるのが特徴です。

そして何と言っても推しポイントは、公式HPに毎月練習問題がアップされるという点です。

試験対策用の練習問題はもちろん、「今月の話題」という、その月のニュースを取り上げた読解問題が月1で更新されています。

読解や会話の授業のお供としても、また宿題としても使えるので、とても重宝しています。

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J-CAT

J-CAT(ジェイキャット)は、「Japanese Computerized Adaptive Test」という試験です。

コロナで、検定試験の会場受験が軒並み中止になった際に、コンピュータで受験できる試験ということで一時期流行り?ました。

今ではもうあまり聞きませんが、大学受験などで日本語能力を証明するものとして採用しているところが一部あるようです。

JFT-Basic

「JF日本語教育スタンダード」に基づき作成された試験で、「日本語で何がどれだけできるか」を測る試験になっています。

在留資格「特定技能1号」を得るための資格試験としても活用されています。

ビジネス日本語能力テスト(BJT)

日本で高度人材としての就職を目指す方や、もしくはすでに日系企業などで働かれているような方は、こちらのBJTを受験/勉強されている方が多いのではないかと思います。

“日本語”の知識だけではなく、日本特有の商習慣コミュニケーションについてもよく知っている必要があります。

公式HPでは問題のサンプルを見ることができますし、FaceBookページでは練習問題や教材の一部が定期的に配信されています。

おまけ

最後に、ビジネス関連の試験として、「外国人実務能力検定」を簡単にご紹介しました。

こちらの協会では、外国籍社員を受け入れる企業側が受験するものとして、「外国人受け入れ管理者試験」というものも行っています。

録画&資料共有

以上、おまけまで含めると、この講座では7つの日本語関連の検定試験についてご紹介しました。

自分で一つ一つの試験内容や詳細を調べるのは、とても骨が折れる作業だと思います。

ぜひ、本講座のスライド資料と録画をご活用ください。

ご質問等があればお問い合わせフォームをご利用ください。

メンターセッションにて、ご相談も承っております。

私自身は、全ての試験にプロフェッショナルである必要はないと思っています。

しかし相手は、「日本語の先生だから知っているだろう」という前提で相談に来たりすることも少なくありません。

そういった時に、より適切なアドバイスや何かしらの紹介ができれば、教師としての信頼度もグッと上がるのではないでしょうか。

特にこれから日本語教師になりたいという方は、知っておいて損はない内容だと思います。

Day1 大学受験とEJU  (スライド54ページ、録画1時間24分)
Day2 JLPT       (スライド45ページ、録画1時間38分)
Day3 その他の日本語試験(スライド54ページ、録画1時間22分)

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