7/10(土)勉強会「地域へつなぐ 言葉でつなぐ 〜日本における外国にルーツのある子どもの日本語教育」を開催しました

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地域へつなぐ 言葉でつなぐ 〜日本における外国にルーツのある子どもの日本語教育〜

7/10(土)、(株)光JSのさちこさんをお招きして、子どもの日本語教育についての勉強会を開催しました。

計37名の方からお申し込みをいただき、参加者の皆さんと一緒に「子どもの日本語教育」について理解を深めることができました。

勉強会集合写真

「光JS」とは

2020年秋開業の、子ども向けオンライン日本語スクールです。

外国にルーツのある児童生徒のための日本語レッスンに加えて、
外国籍保護者向けの翻訳・通訳サービス、保護者向け日本語レッスンも提供しています。

創業者である、さちこさんの小学校教員時代の経験や海外生活での経験から、

どの子も自分の人生を愉しめるように、ささやかながらお手伝いができたら

との思いで、この事業を始められたそうです。(HPより)

現在36名の日本語の先生が在籍しており、英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国語、タガログ語、ベトナム語の、多言語に対応できる先生方が多くいらっしゃいます。

さちこさんとの出会い

私が光JSを知ったのは、4/17(土)に開催した勉強会「子どもの日本語教育を考える会」がきっかけでした。

講師の佐藤理恵子さんが、勉強会中に光JSのことを紹介してくださいました。

調べてみると、とっても面白そうなことをしている会社さんだということがわかりました。

子どもの日本語教育に興味があった私は、当時光JSでは求人を募集していなかったものの、

働かせてくれないかとダメもとでメールを書きました。

それが始まりです。

そしてある時、コミュニティのメンバーさんから

「子どもの日本語教育の現場で働く人の声が聞きたい」

「経営者の方のお話を聞いてみたい」

というリクエストをいただきました。

これはさちこさんにお願いするしかないと思い、声をかけさせていただきました。

勉強会の内容

当日の内容は以下の通りです。

  • 小学校教員から見た「子ども」の日本語教育
  • 教科につなげる日本語指導(アイディア出しのワークショップ)
  • 光JSが目指す姿
  • 交流会

ワークショップでは、4人1組のブレイクアウトルームに分かれて、実際の生徒さんの情報(背景や性格など)をもとに、その子にはどんな支援ができそうか、という意見交換を行いました。

勉強会終了後には30分ほどの参加者交流会を行い、皆さんが日々考えていらっしゃることなどを意見交換しました。

私が目指すもの

交流会でもお話に上がったのですが、

行政、学校、先生、子どもと保護者の繋がり

これはとっても深刻で難しい問題であり、課題でもあります。

私は高校で働いていた経験があり、その時は留学生クラスの担任をしていたのですが、
私も含め、現場の先生方は毎日の業務でてんてこまい、猫の手も借りたい状態でした。

きっと他の学校現場でも同じだと思いますが、その「忙しい」「困っている」「大変だ」「助けてほしい」というSOSが、上にはなかなか届きません。

大きな問題になっていないから、管理職の先生も「担任も本人も、そこまで困っていない」と判断する傾向にあると思います。

そのせいで、せっかく地域のボランティア団体や企業などが学校に呼びかけても、
そこと子ども本人とがうまくつながらない、という問題があります。

すごくもどかしいです。

それをなんとかしたい、というのが私(たち)の願いです。

「一人一人が輝ける世界」

それは学習者も、教師も、だと思います。

子どもの日本語教育を「やりたい人」、そして「やれる人」

猫の手も借りたい「教育現場」「先生たち」

助けを必要としている「子ども」、そしてその「家族」

それらをつなぐことが私たちの使命なのではないかなと思います。

アンケート

勉強会終了後に、参加者の皆さんにアンケートへのご協力をお願いしました。

いただいた回答を一部シェアさせていただきます。

学校の担任の先生の目から見た子どもの様子と、どのように対応していったかを聞くことができてとても勉強になりました。
さちこさんの実際の体験やその対処方法などをお聞きできたこと、ブレイクアウトルームでじっくり皆さんのお話をお聞きできたこと、とても勉強になり、満足しております。学校内での環境だけでなく、どんな性格なのか、家で何語を話すのか、親御さんは話せるのか、子どもの勉強に協力的なのか、また金銭的な環境など、「環境」といっても複雑で、一人一人の声をゆっくり聞かなければいけないと改めて思いました。
今日は、貴重なお話をありがとうございました。「テンプレートを暗唱できる」という具体的な段階の内容はとてもわかりやすかったです。今関わっているAちゃんも、必死にそれを暗記して過ごしてきたんだろうな、と想像しました。今後も、学校の教師でなくても手助けできることがないか、考えていきたいです。ありがとうございました。
子供の日本語教育に関して課題は多くあり、また何か力になりたいと思っている人も多くいるはずなのに、情報が少ないように思います。ぜひまた同じトピックの際、参加させていただきたいです。今回はこのような機会をつくっていただきありがとうございました。またよろしくお願いします。

アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

この他にも、さちこさんへのご質問やご相談も数件いただいておりましたが、パーソナルな内容かつ、アンケートフォームの特性上どなたからの質問かわからないため、この場での返答は控えさせていただきます。

さちこさんより、「ぜひじっくり話しましょう」とお返事をいただいておりますので、質問・相談をされたい方はぜひ、光JSのHP→お問い合わせフォームより、直接メールにてお問い合わせください。

御礼

今回の勉強会は有料だったにもかかわらず、「あいうえお」の勉強会史上、過去最多のお申し込みをいただきました。

本当にありがとうございました。

それだけ「子どもの日本語教育」に興味関心のある方が多いのだということを改めて実感しました。

そんな熱意ある方々と、その熱意を必要としている人や場所とをつなぐことが、私の目標です。

今後の活動も、暖かく見守っていただけますと幸いです。

今後とも、「あいうえお」をどうぞよろしくお願いいたします。

さちこさん、この度は勉強会のスピーカーを引き受けてくださり、ありがとうございました。

そして参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。

またお会いしましょう!

リンク集

次回勉強会:「日本語教師の働き方を考える会vol.3」

光JS HP:https://hikari-js.co.jp

勉強会フライヤー作成(créa) :https://linktr.ee/creas_journal

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