「あいうえお」では、「日本語教師の働き方を考える会」というイベントを定期開催しています。
これまで開催したイベントについては、こちらのページをご覧ください。

「日本語教師の働き方を考える会」とは
「日本語教師」の資格や経験を活かして、日本語学校以外の様々な分野や現場でご活躍されている方をお呼びし、その働き方や今後のビジョンについてお話を伺うイベントです。
2022年8月現在、計13回開催しております。
このイベントを開催しようと思ったきっかけは、「日本語教師=日本語学校で働く」しか道がないと思っている方が多すぎる、と感じたからです。
私自身、今現在学校に雇われていない(正社員ではない)働き方をしていて、学校以外にもその経験や知識を活かせる場所がたくさんある、活躍できる仕事がたくさんある、と感じています。
日本語学校の求人が少ないから、自分には学校勤務の経験がないから、フルタイムで働けないから…
そんな理由で、せっかく取った資格・目指した夢を諦めようとする人をたくさん見てきました。
そんな人たちに、日本語教師の仕事は「学校で教える」ことだけではない、と伝えたいです。
vol.9スピーカーの紹介

1月16日に、9回目の「日本語教師の働き方を考える会」を開催しました。
今回お呼びしたスピーカーの皆さんをご紹介します。
開催からもう半年以上経っているというツッコミはなしでお願いします;;
日本語教師×要約筆記者
京谷麻矢さんは、以前から「あいうえお」のイベントに参加してくださっており、顔見知り(名前見知り)ではありました。
別グループ主催のオンラインイベントで、要約筆記のお仕事についてお話しされているのを拝聴し、ぜひ「あいうえお」の勉強会でもと思い、オファーをしました。
要約筆記者という言葉に、聞き馴染みがない方も多いのではないでしょうか。
聴覚障害者のために、話された内容をその場で文字にして伝える方法を要約筆記と言います。聴覚障害者の中でも主に、中途失聴、難聴の方々に対する支援方法です。音声情報を日本語の文字で表し、聞こえない、聞こえにくい方々がその場に参加できるように支援する、これが要約筆記の目的です。
https://4hearts.net/abstract-writing/
県や町で養成講座が開かれているようですので、ご興味のある方はぜひ調べてみてください。
京谷さんは大学での日本語教育に携わりながら、要約筆記者としてもご活躍されています。
日本語教師×キャリアコンサルタント
ひぃろさんも、以前から「あいうえお」のイベントに参加してくださっていて、Twitterでも繋がりがありました。
キャリアコンサルタントの資格をお持ちで、今後はそちらのお仕事にも力を入れていきたいというお話は伺っていたので、今回オファーをしました。
キャリアコンサルタント、その名前は耳にしたことがあるかもしれませんが、実際はどんな仕事・資格なのでしょうか。
キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。
https://www.jcda-careerex.org
確にこの知識や技術(能力)は、特に日本語学校や専門学校などで学生の就職支援や進路指導をする際に大いに役立つだろうなと感じました。
私も高校勤務時代、進学指導やその先の将来について話をする際に頭を抱えたものです;
※SNSアカウントは削除されてしまったようです。ご活躍、お祈りしております。
日本語教師×海外生活
たい子さんも、以前から「あいうえお」のイベントに参加してくださっており、Twitterでも親交がありました。
ドイツにお住まいということは知っていたので、海外で働きたいと思っている方の参考になるのではと思い、オファーしました。
出版社を経験された後、現地の銀行で勤務され、現在はオンラインで日本語を教えているそうです。
みなさん快く出演を引き受けてくださり、本当にありがとうございました。

日本語教師の働き方
さてここからは、過去にご出演いただいた方々のご職業を紹介していきます。
と言っても、みなさん日本語教育に関わっている方々です。
私はあえて、このイベントには「日本語学校以外で働いている人」をお呼びしております。

日本語教師として働いてみたいけど、学校はちょっと…

日本語教育の知識を活かした働き方って、他にどんなものがあるのかなぁ
とお考えの方、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
そんな働き方があったのか!と、目から鱗の発見もあるでしょう。
今回は「日本語教師の働き方を考える会」vol.0〜3にご出演いただいた皆さんをご紹介します。
vol.0
この時はまだ、このイベントがシリーズ化し、ここまで長く続くとは思ってもいなかったので、イベントに番号をつけていませんでした;よって便宜上「vol.0」とします。

記念すべき第1回目の登壇者はあつこさんです。
現在、フリーランス日本語教師・ノマドワーカーとして働かれています。
語学学習サイトitalki、日本語教師向けYouTubeの投稿、note執筆、オンラインコミュニティの運営など、多方面でご活躍されています。
私がオンラインを始めようと思ったきっかけの方でもあります。
vol.1
第1回目では、4名の方にお話を伺いました。

mikanさんは、日本語教師×文字起こしでご活躍されています。現在はメールマガジンのライターや、Twitterでの文字起こしに関する発信を積極的にされています。
センリさんは、日本語教師×WEB制作×ブロガーとしてご活躍されています。オンライン日本語教師の強い見方、個人のホームページやレッスン予約サイトの作成も請け負ってくれます。「あいうえお」のこのホームページも、センリさんが作ってくださいました。
𝐜𝐫𝐞́𝐚さんは、現在はカナダでフリーランサーとしてご活躍されています。イベント登壇時には日本語教師(非常勤)として働かれていましたが、キャリアプランナーやWEBデザイン系のスキルを活かして、現在も多方面でご活躍されています。2021年11月まで、「あいうえお」のイベントフライヤー作成をご担当いただきました。
Taku.Sさんは、コーチングでご活躍されています。イベント登壇時には英語コーチングを行う企業にお勤めでしたが、現在はライフコーチングをメインに、ミュージシャンとしてもご活躍中です。
vol.2
第2回目では、3名の方にお話を伺いました。

HARUKA YOKOTAさんは、日本語学校の専任講師×事務員としてご活躍されていらっしゃいました。教員が事務の仕事をガッツリ請け負うのは珍しいことですが、互いの業務に必要な知識経験が得られる、素晴らしい機会・取り組みだったことと思います。現在は日本語学校を退職され、技能実習生の管理団体でご活躍されています。
※SNSアカウントは削除されてしまったようです。ご活躍、お祈りしております。
のりかさんは、日本語教育×動画編集者としてご活躍されています。イベント登壇時は日本語教師として就職しようか、かなり悩まれている印象でしたが、現在は動画編集者としてご活躍中です。オンライン日本語教師の自己紹介動画やYouTube動画の編集、サムネイル作成などもお手伝いいただけるようですので、是非ご相談されてみてください。
SKTさんは、地域多文化共生コーディネーターとしてご活躍されています。大学在学時から日本語学校で教鞭をとられ、JF派遣を経験されたのち、現職で働かれています。市役所の職員として、地域と外国人住民をつなぐ活動をされているそうです。
vol.3
第3回目では、こちらの3名にお話を伺いました。

相原恭平さんは、技能実習生にオンライン日本語教育を提供する「むすびば(株)」という会社を創業され、オンラインレッスンを提供されています。ボーダレルジャパンの取り組みにも注目です。
松浦美希さんは、ロサンゼルスで会社員をしながら、大学の日本語クラスを担当されています。渡米した経緯や、その働き方、海外生活に感化された方も多かったのではないでしょうか。
Kenさんは、フィリピンの語学学校で日本語教師×英語教師として働かれていましたが、現在は退職され、日本語教育とVR事業を掛け合わせたMONOVERXという会社を経営されています。
まとめ
ここまで、vol.9とvol.0〜3までの計5回分、14名の方の働き方を紹介してきました。
いかがだったでしょうか?
初めて知った職業、意外な働き方もあったのではないでしょうか。
みなさん自身の働き方を考えるきっかけになれば、嬉しいです:)
上記イベントの録画は、当コミュニティのゴールド会員になると全てご覧いただくことができます。
振り返り
約1年前に開催したイベントを振り返ったわけですが、書きながら私が思ったのは「1年あれば人は変わる」ということです。
この期間に退職・転職された方、新しいことを始めた方…
私自身の働き方も、大きく変わりました。
皆さんの1年はどうだったでしょうか?
1年後、自分らしい働き方ができているといいですね!
1年でこんなにも変われるのなら、1年後がますます楽しみです!
そう思いながらこのブログを書きました:)
お知らせ
最後に、今週末には第13回目の「日本語教師の働き方を考える会」を開催します。
こんなにも長く続けることができているのも、毎回参加してくださるみなさん、
そして快く出演を引き受けてくださるスピーカーのみなさんのおかげです。
ありがとうございます。
これからも、日本語教育の知識・経験を活かした、さまざまな「働き方」をみなさんに共有できるよう、発信を続けていきたいと思います。
それではまた、お会いしましょう〜!
