日本語ゼロ初級者のための、文字学習スライド【ひらがな編】ダウンロード可

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日本語ゼロ初級者」とは、文字通り日本語学習をゼロからスタートするのことです。「入門レベル」と言うこともあります。

単に「初級者」と言う場合との違いは、文字(ひらがな・カタカナ)の学習から始める、という点です。そのような学習者にはいったい何から教え始めればいいのか、と頭を抱えている方のお役に立てれば幸いです。

ゼロ初級者への教え方

日本語学習の動機は様々ですが、ゼロ初級では「日本語を学びたい」と思い始めたばかりの人が対象者(学習者)だと考えてください。そのような方々は、日本語がどのような言語であるかの基礎知識もほぼなく(浅く)、これから日本語をどのように学んでいくべきか、アドバイスを求めていることが多いです。

日本語に関する基礎知識を共有し、学習の筋道を示しながら伴走することが、教師の役割と言えるでしょう。

※この段階の学習者とは、日本語だけでコミュニケーションを取ることはほぼ不可能です。教師と学習者の間に、お互いが意思疎通できるレベルの媒介語がある環境が望ましいです。媒介語がない場合は、学習者が母語で理解できるツール(多言語対応の教材や対訳、翻訳機など)を準備しておきましょう。

初期指導

学習に入る前に、日本語そのものに関する基礎知識を知っておくと、その後の学習がスムーズになります。それが、日本語の「初期指導」と呼ばれるものです。

  • 「日本語」に関する基礎知識(語順助詞文字の種類、漢字の仕組み、発音など)
  • 文字の読み方、書き方
  • 数字
  • あいさつ
  • 教室の言葉

例えばこのようなものが「日本語の初期指導」に含まれます。

※あくまで私の個人的な考えです。

サバイバル日本語

初期指導の内容にも含まれますが、「あいさつ」や「数字」「自己紹介」など、すぐに使えた方が良い「サバイバル日本語」も教えましょう。入門期だからといって文字ばかり勉強していては、学習者もさすがに飽きてしまいます。

教え方や教材については、こちらで共有しています。

おすすめ教材

日本語をゼロから教え始める際に役立つ、便利なwebサイトやツールは実はたくさんあります。しかしそれらを探して、学習者のために毎回カスタマイズする・用意しておく余裕がないという方には、本としての「教材」を1冊持っておくことをおすすめします。(電子書籍も可)

オススメの教材はこちら。各公式サイトでサンプルが見られますので、ぜひ一度ご覧ください。買わないにしても、授業のヒントが得られるかもしれません。

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Jリサーチ出版
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文字指導

今回はひらがなの指導について共有していきます。

学び始めは特に、書き順字形が大切だと思います。オンラインでも、ホワイトボードや書画カメラなどを使えば示すことは十分に可能ですが、それ専用のスライドを1セット持っておくと、いざというとき便利です。

Microsoftが配布している、「小学校で学習する文字のPowerPointスライド」をおすすめします。Office系ツール(PowerPoint)を使っている方は、⇩このページからそのままダウンロードして使うことができます。

Officeを契約していない方は、Googleスライドに作り替えたものをここに置いておきますので、どうぞダウンロードしてご活用ください。

この書き順付き文字スライドは、近藤武夫・中邑賢龍 (東京大学先端科学技術研究センター) とマイクロソフト株式会社の共同研究により開発されたものを使用しました。入手先は 「PowerPoint 活用サイト」を参照。

とめ・はね・はらい

日本語学習者にとって、「とめ・はね・はらい」の感覚を身につけるのは至難の業です。教師の説明を理解できる日本語能力や感覚も、残念ながら持ち合わせていないことがほとんどです。

そんなときは、五感に訴えかけてみましょう!

UDフォントを開発している株式会社モリサワのFONT SWITCH PROJECTでは、ストロークごとに音声と併せて学ぶことができる動画を公開してます。動画には、絵描き歌のように書き順を示している「ボーカロイド」版と、音の高低で文字の位置を示している「クラリネット」ベースの2パターンがあります。

スライドが使えない環境でも動画を見せたり、音声を聞かせることができるので、きっと文字学習に役に立つことでしょう。

ひらがな練習

書き順や字形、発音などを導入したら、その文字を読んだり書いたりできるように練習しなければなりません。初級レベルでは、何度も何度も形を変えて練習する、スパイラス学習が大切です。

清音

まずは先ほどの筆順スライドを使って、ひらがな(清音)の導入を行います。連想法(アソシエーション法)を用いると、効果的です。

学習者の母語で語頭にその文字に近い発音を持つことばを、絵で学習者に提示します。その絵には、日本語の文字が重ねて書いてあり、絵から音と字形を連想させることによって、印象深く覚えることができ、学習者の記憶を助けると言われています。

https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/teach/tsushin/archive/iroha/201204.html

音読練習

次は、学習した静音だけで読める単語を使って、読みの練習を行なっていきます。例えば、あ行を学習したら、「あい」「うえ」「いえ」「あお」などの語彙が読めます。

このとき、語彙を覚えることは目的とせず、「学習した文字を読めること」を最優先に進めます。一文字ずつのランダムや、意味のない文字列を読むのではなく、「あ行だけでもきちんと意味のある語が言える」ということを実感してほしいです。

濁音

静音が一通り書ける・読めるようになったら、次は濁音へ進みます。促音拗音も扱いたいところですが、それらを網羅すべきかは学習者や授業時間と相談してください。

※「書けること」と「読めること」は必須ではありません。学習者によっては「書けなくてもいい、読めればいい」「タイピングできればいい、手書きで書ける必要はない」などのニーズがあるので、学習者と学習目標の擦り合わせを行なってください。

聞き取り練習

読む・書くにばかり集中していると、音と文字が一致していななんてことも起こる可能性があります。音を聞いて正しい文字を選べるか、練習していきましょう。

これも、何度も形を変えて文字の練習するスパイラス学習の一つです。

教材共有

上記のような練習は、文字の導入や練習自体に結構な時間がかかります。それ専用の教材があれば、「ゼロ初級者!いつでも来い!」と、ドーンと構えていられますが、用意がないとなんだか気が重い…;

ということで、これらの「ひらがなスライド教材」を公開します。(Googleスライドです。)

⇧で紹介した①筆順スライドに加え、⇩②音読練習スライド濁音練習スライド聞き取り練習スライドを以下で公開しています。ダウンロード(コピー)の上、ご活用ください。

ゼロ初級者さんを教えることになった際に、お役立てれば幸いです。もちろん日本語学習者だけではなく、一般的な年少者教育やその他の場面でもお使いいただけます。

*以下は有料記事です。*

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