オンライン日本語教師に特化した、日本語教師養成講座「オンライン日本語教師サポートプログラム」を運営しています。
4つのコースのうち、文法積み上げ式による基本的な授業ができるようになることを目指した「文法基礎コース」(旧:基礎実習コース)は、現在第4期まで開講しています。
ワークショップの日程が合わなかった、もしくは非同期型のE-learning教材で学びたいという方向けに、全4回の連載として、ブログでその学習内容を公開していきます。
※このブログは、講義動画の台本も兼ねています。講義動画の内容とブログの内容(文字)は、ほぼ同じです。動画(41分)はブログ中ほどで公開しています。お好きな方をご活用ください。
目標
「オンライン日本語教師サポートプログラム 文法基礎コース」第1回講義動画では、教材分析について学びます。
この回での目標は以下の通りです。
- 日本語初期指導としてやっておくべきことを理解する
- 基本的な日本語初級文法の授業の流れを理解する
- 教材分析の意義とその方法を理解する
- 教材分析を通して、初級日本語教科書の構成を理解する
目次
今回の講義動画では、以下の内容について学習します。
- 日本語初期指導
- 日本語初級文法の授業
- 教材分析の意義とその方法
- 課題「初級文法教科書の教材分析」
日本語初期指導
みなさんは「日本語を初めて学ぶ人」に、まず何を教えますか。
文法教科書の第1課に入る前に教えるべきこと、学習者が本格的な学習に入る前に知っておくと便利な前知識などがあるでしょうか。
まずは自分自身の経験を振り返ってみることから始めましょう。
- アルファベットの書き方、読み方
- 「.」「,」「?」などの記号
- スペース、文頭は大文字で書く、などの書き方のルール
- 発音記号、フォニックスなどの発音に関すること
- 「SVO」などの文型について
- 三単現のS
このようなことについて、習ったのではないでしょうか。
私たちが英語を習った時と同じく、日本語にも学ぶ際に知っておくと便利な前知識というものがあります。
それが、「日本語の初期指導」と呼ばれるものです。
- 「日本語」に関する基礎知識
- 文字の読み方、書き方
- 数字
- あいさつ
- 教室の言葉
例えばこのようなものが「日本語の初期指導」に含まれます。
これらを教える際に、便利なサイトがありますのでご紹介します。