確定申告は3/15までですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このブログでは、フリーランス日本語教師である私の経験を
N=1の備忘録として綴っていきます。
※税理士法の定めにより、確定申告に関する質問をいただいても答えることができません。
この記事は、あくまで私がやってきたことの「記録」ですので、
あらかじめご了承ください。
前回は、確定申告全体の流れを確認しました。
今回は【実践編】ということで、実際に記帳しながら
疑問に思ったことを書き留めていこうと思います。
所得とは?
確定申告では自分の所得を申告するわけですが、
実はこの所得、10種類もあるんです!
・給与所得
・雑所得(年金、講演料、印税など)
・配当所得(投資信託の収益)
・一時所得(賞金など)
・事業所得(ビジネス、自営業)
・不動産所得
・利子所得
・譲渡所得
・退職所得
・山林所得
税金の計算の仕方が違ったり、書類に記入する場所が違ったりします。
※私は業務委託とアルバイト収入もあるので、こちらは「給与所得」になります。
↑会社から源泉徴収票がもらえるもの。
所得控除
・医療費控除(10万円以上)
・寄附金控除
・雑損控除(災害や火事の損失)
・社会保険料控除
・小規模企業共済等掛金控除
・生命保険控除
・地震保険控除
・障害者控除
・ひとり親控除
・勤労学生控除(自分が)
・配偶者控除(所得48万円以下)
・配偶者特別控除(所得48〜133万円以下)
・扶養控除
・基礎控除(控除48万円)
関係する書類は全て保管しておきましょう。
記帳
現金出納帳(げんきんすいとうちょう)に経費と売上を入力していきます。
記入するのは4つ。
- 日付
- 勘定科目
- 摘要(支払い先と簡単な内容)
- 支出金額/収入金額
経費で10万円以上のものを購入した場合は、勘定科目「工具器具備品」で入力。
→減価償却に関わってきます。
「摘要」は自分用メモでOK。
後から帳簿を見て、領収書と紐づけられれば大丈夫です。
「収入金額」は天引き前の総額で記入します。
経費とは?
日本語教師の仕事に関係のあるものは、自信を持って経費と言いたい!
例えば…
- 書籍(テキストや参考書など)
- 研修費(セミナー参加代や資格取得のための講座受講費等)
- 家賃、光熱費 ※在宅ワークのため
などでしょうか。
あまり思いつきませんが、仕事に関係あるものは経費として計上していきます。
家賃、光熱費は経費?
在宅ワークで仕事場として自宅を使っている場合、
「家事按分(かじあんぶん)」として家賃や光熱費を経費に計上することができます。
必ずこう分けるという決まり(按分の割合)はありませんが、
税務署に按分の理由を聞かれたときに納得してもらえるような割合にしましょう。
会計ソフトには、「家事按分」の機能が付いています。
通常の記帳時には、家賃や光熱費は満額で記入しておいて、
いざ確定申告のページになったら手順に沿って按分の割合を入力します。
割合を入力すると、自動的に事業用だけの金額を計算して出してくれます。
※「家事按分」という名前ですが、家事に関わらず、プライベートと仕事の
両方に関わるものであれば、按分して経費に計上できる可能性があります。
保険は経費?
事業を継続するために必要な保険の保険料が、経費として認められます。
- 自動車保険
- 火災保険
- 地震保険
などは家事按分して経費に含めることができるそうです。
※いずれも、仕事で使っている場合という但し書きがつきます。
お金の受け渡しがまだ!?
- 経費未払い問題
- 売り上げ未入金問題
こんな問題が発生するのではないでしょうか。
例えば…
①年内に教材を注文したけど(経費)、支払いはカードで来月の引き落とし、
②年内にレッスンは終わったけど(売上)、生徒からのレッスン料の支払いはまだ、
これらは全て、仕事(サービス)が終わった段階で経費/売上として計上します。
この場合、仕分け日記帳を使います。勘定科目に
① ◯◯費/未払金
② 売掛金/売上高
と記入します。
収入が日本円ではない場合
外貨から日本円に計算して入力し、引き出しにかかる手数料は経費として計上します。
オンライン日本語教師、毎レッスンごとにこれをするのはとてもじゃないけど無理なので…
私はだいぶ簡素化しました;
プラットフォームのウォレットから自分のPaypalに引き出し、
Paypalから自分の銀行口座に日本円で引き出したタイミングの金額で計算をしました。
手数料の計算は今回は諦めます。
開業費
開業前に購入したもの(経費)でも、仕事に関わるものであれば開業日にすることができます。
私はパソコンを始め、ガジェット類を新調したので
その辺を開業費に含めました。
作業環境が整っていると、仕事も捗ります。
ちなみに揃えたのはこちら。
確定申告
私はやよいの青色申告オンラインを使っています。
「かんたん取引入力」から、日々の取引の記入を終えたら
「確定申告」のタブから「2021(令和3)年分」の提出書類の作成を行います。
私は電子申告(e-tax)での申告を選びました。
他に税務署に書類を持参するか、郵送での提出も選べます。
あとはステップごとに指示に従って入力するだけで、勝手に書類を作ってくれます。
- 減価償却費の計算
- 青色申告決算書の作成
- 確定申告書の作成
- 電子申告(e-tax)
の、順番です。
2と3は、出来上がった書類をデータでダウンロードすることができます。
紙で印刷し、特に2番は7年間保存しておく必要があるので大事にとっておきましょう。
4では国税庁のサイトに飛んで、スマホとマイナンバーカードを使って申告を行います。
※マイナンバーカードの電子署名に使う暗証番号を忘れる or 5回間違うと、
暗証番号の再発行が必要になります。
コンビニでも再発行できるようですが、心配な方は早めにやっておきましょう(汗
納税
確定申告が終わっても、「いくら払ってくださいね」のような通知がくるわけではありません。
自分で税金を計算して、自分で支払わなければなりません。
こちらも3/15までに納付する必要があります。
※この日を過ぎると延滞金が発生してしまうので要注意です。
口座振替で納税する場合は、振替納税の依頼書を3/15までに提出する必要があります。
口座振替の申請をした場合、納付(引き落とし)が約1ヶ月後になるので、
ちょっと今すぐは余裕がない…と言う方は、振替納税にしておくのが良さそうです。
クレジットカードでの納付もできますが、若干の手数料がかかるので
ポイントを取るか手数料無料を取るか、お得な方を選びましょう。
こちらのサイトで手数料をシミュレーションすることができます。
※クレジットカードでの納付も3/15までに手続きが必要です。